長島愛生園訪問

KCブログを見てくださっている皆さま、こんにちは。
高校生の方はもう新学期が始まって3週間ほどが経つと思いますが、私たち大学生は今週いっぱいまで夏休み。
2ヶ月という長い休みを如何に過ごすかは、本当に自分次第です。

私は環境・バイオサイエンス学科の4年生で、卒業研究など忙しく過ごしていますが、学生最後の夏休みを後悔しないように過ごしたくて、ずっと行ってみたかった岡山の長島愛生園に、学校の行事として訪問してきました。
まず、長島愛生園とは、瀬戸内海の長島という島にある、国立のハンセン病療養施設です。
ハンセン病はらい菌が末梢神経を冒すため、赤い斑点が出たり、痛覚が失われたり、顔や手足が変形したりします。
そのため、昔から恐ろしい病とされてきましたが、実は感染力は弱く、栄養状態も衛生的にも恵まれている私たちは、まず感染することはありません。
今現在長島愛生園に入所されている方も、今では完治している元患者さんなのであり、ハンセン病による後遺症を持った「障害者」なのです。
しかし、ハンセン病は恐ろしい病であるという誤った認識からの差別や偏見は、今なお消えてはいないでしょう。
私たちは長島愛生園の中の曙教会を訪れ、キリスト教信徒であり元患者の方と、牧師さんにお話を伺うことができました。
辛い病気を乗り越え、国の強制的な隔離政策にあっても、希望を失うことなく毎日を生き生きと過ごされる、とても強い方なのだと感じました。
また、私自身が今回訪問するにあたり改めて考えたいと思っていたテーマがありました。
それは、ハンセン病患者を強制的に収容する施設の是非です。
来たくなかったのに、無理矢理連れてこられたという方もいるでしょう。
しかし同時に、居場所がなかった自分にとって、同じ境遇の人と痛みを分かち合い、支え合うことのできる場があって良かったと思う方もいるのです。
簡単に答えの出せない問題だからこそ、元患者さんに生の声をうかがうことができるのは、貴重な機会でした。

神戸女学院の学院標語は、「愛神愛隣」です。
私には、ハンセン病の元患者さんの苦しみなど到底わからないかもしれません。
しかし、その痛みを想像し、歩み寄ることはできます。

ついつい自分のことで精一杯になりがちですが、いつも相手の立場に立って、相手の気持ちを慮って物事を考えられる自分でいたい。
そう改めて考えさせられました。

写真1枚目:長島愛生園 看板
写真2枚目:ハンセン病患者が上陸した桟橋
写真3枚目:曙教会

長島愛生園.jpg 桟橋.jpg 曙教会.jpg
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